3.11 東日本大震災から12年目に思うこと

大槌町城山公民館からの眺め

12年か。

早いとも言えないし

長かったとも言えない。

どちらとも言える気もする。

みんなは12年経った今でも

27歳や28歳のままなんだなぁ。

写真を見れば今も変わらず

昔のままの笑顔でいてくれる。

これからもずっと…か。

欲を言えばさ

みんなの年老いた顔が

見たかったな。

飲み会なんかで

「うちらも歳とったもんだねー」なんて

ありふれた話で

盛り上がってたんだろうな。

見たかったな。

でも

オレだけが歳をとっていく。

なんだか最近

シワも増えたし。

白髪も増えたし。

みんなよりだいぶ先輩になっちまったね。

いや

歳を「とることができる」のか。

とることができるんだよ。

生きているものは。

歳を重ねるのは生きている証だし

生きているものの特権だ。

そう考えるとさ

歳とったくらいで愚痴こぼすなんて

みんなに申し訳ないね。

生きる意味?

そんなの

あっても無くても

つべこべ言わずに生きろってな。

大丈夫。

みんなの分まで歳を重ねるから。

みっともない毎日だし

みんなに自慢できるような

毎日じゃないんだ。

けど

こんな何もないオレだけど

オレなりに

みんなの分まで生きてくよ。

これからもみんなの分まで

楽しく生きてくからね。

遠くからでいいので

見ていてくれたら

嬉しいです。